
ピーマンは嫌いなお子さんが多いですが肉詰めや青椒肉絲など使われる料理が多く、家庭で使われる野菜の上位に入ります。
年間を通してスーパーで購入することが可能ですが、夏~秋にかけてはベランダのプランター菜園で育てることができます。
育て方は簡単で、苗の植付けから2週間ほどでほとんどの作業が終了します。
その後は2週間に1度ほどの追肥作業と都度のわき芽かきで十分なのです。
かかる労力のわりには収穫量が多く約4カ月間も実が成り続けます。
健康にも良い野菜ですので、初心者の方も是非挑戦したい作物です。
本文ではそんなピーマンの栽培方法や注意点を詳しく説明していきます!
目次
【栽培方法】わき芽かきで過湿対策と実成りを良くする!
ピーマンは南アメリカ原産で標高の高い所の野菜なので高温を好みますが高い湿度には弱い作物です。
ビタミン、ミネラル、食物繊維が豊富に含まれている緑黄色野菜の代表的なものです。
一度実が付き始めると次々とできて来るので収穫が楽しくなる野菜です。
低温に弱いので5月に入って気温が上昇してきた頃から栽培を始め、7月には収穫が始まります。
株を丁寧に管理すればなんと10月までの約4カ月間収穫が可能です。
準備するもの
【プランター】排水性の良い深鉢タイプ(排水性が高くない場合は鉢底石を設置して排水性を上げる)
【苗】お好みの品種(子葉がついていて、本葉が10枚以上あり一番花が付いているもの)
【土】元肥入りのもの
【支柱】1mほどの長さのものを3本(植付け直後の仮支柱は半分のサイズでも問題ない)
植付け
1.プランターに土を入れる(上部の空間はあまり開けなくて良い)
2.土に根鉢より大きな直径で深さは根鉢が1cm程度土から出るくらいの穴をあける
ポイント
根鉢とは苗の根と土の塊部分のことです
3.根鉢を崩さない様に取り出し、穴に入れる
4.根鉢の根が隠れる様に穴周辺の土を株本に寄せて軽く押さえる
5.水をたっぷり与える
仮支柱立て
1.植付け直後に茎に対して45度の角度で支柱を立てる
2.支柱と茎をヒモでゆるめに結ぶ
本支柱立て
1.植付け後2週間ほど経ったら本支柱を立てる
2.茎に添って1本支柱を立てる
3.株の上空で1本目の支柱とクロスする様に2本の支柱を立てる
4.一番花の上で枝分かれしたそれぞれの枝と支柱をヒモで結ぶ
わき芽かき
1.一番花のすぐ下のわき芽を2~3本残し、それ以外は全て取り除く
ポイント
茎近くの根本を指で挟み、横に向けて折る様にしてわき芽を摘む
追肥
1.本支柱立てを行ったタイミングから追肥を行う
ポイント
本来一番花が付いたタイミングから行うが、ここではすでに一番花が付いた苗を使用しているのですぐに追肥を行うことになる
2.固形肥料、あるいは液体肥料を15~20日に1度の間隔で与える
ポイント
固形肥料はプランターの縁近くに入れ土と混ぜ水やりを行い、液体肥料は水やりを兼ねて行う
収穫
1.一番果が5cm程度の大きさになったら摘み取る
ポイント
一番果を早く摘み取ることで株の負担を減らし、長期間の収穫を可能にする
2.一番果以降の実で、表面のツヤが出てきたものを収穫していく
ポイント
収穫が遅れると実が熟しカプサイシンが増えて赤色に変わる
【栽培の注意点】雨で花が落ちやすいのでベランダの手前側に置くと良い!
・毎日水やりを行うが排水性の低いプランターの場合は根腐れが心配なので鉢底石を忘れずに設置する
・強風や雨に当たると花が落ちやすいので移動し易いプランターを選ぶと効率が良い
・過湿を防ぐためにもわき芽かきをしっかりと行い風通しを良くする
まとめ
約4カ月の収穫期間中に実の成り疲れで成長が遅くなる時がありますが、追肥とわき芽かきの作業を行えばまた株が元気を取り戻します。
出荷量の波があるものの、なにより一度の作付けで長期間の収穫が期待できる作物は家計を大いに助けてくれます。
他の果菜類と合わせてピーマンの一株用意しておくと日々の使い勝手も良いのでとてもおすすめです。
是非チャレンジしてみて下さい!